此岸からの風景
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 Photo essay<入間川写真紀行>

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2013

2007.10.31(水)晴れのち曇り。入間川九番、関越橋。九時半から十二時。

県道から、関越道の側道へ入る。左手は的場工業団地。すぐに突き当たり。道路に車を止め、左岸土手を、初雁橋へ向かって歩く。

幅の広い土手。見通しはいい。とはいえ、写真に撮るべき景色がない。散歩のつもりで、ぶらぶら行く。風が冷たい。

携帯に、歩数計がついている。関越橋から初雁橋まで、2000歩足らず。距離にして一キロくらいか?ほぼ、まっすぐな道、長く感じた。

水門脇で小休止。水路際の護岸を歩き、川越線鉄橋の下まで行く。どこをどう見回しても、撮っておきたいような景色がない。

退屈まぎれに、紫色の小さな蝶を撮った。コセンダングサの周りを飛び回っている。これは、シジミ蝶(やまとしじみ)か?そのうち、モンシロチョウやモンキチョウも飛んできた。草むらをのぞくと、毛虫、それに、色鮮やかな芋虫もいる。小さな生き物達の世界だ。





2007.10.25(木)晴れのち曇り。入間川十番、八瀬大橋。九時半から十一時。

八瀬大橋を渡り、信号を左折。ダンプ入口より、右岸の川原へ入る。ほこりっぽい道路。道端に車を止め、廃線を見に行く。

林の中。錆びた鉄路沿いに、家畜の糞が山積み。堆肥なのか、不法投棄なのか。それにしても、臭う。

低い路線橋の下。干からびた水路に、濁った水が流れている。こんなことははじめてだ。ドブくさい。

道路を渡る。立ち入り禁止の線路内を、南大塚方向へ歩き出す。ふと立ち止まり、靴の紐をなおす。目の端に、何か見える。手を伸ばし、拾う。真新しい紐のついた磁石。文房具屋で売っている安物だが、これは、もうけもの。針を北に合わせ、方向を確認する。

立ち上がり、歩きだす。前方に、黒い影。農作業でもしているのか。いや、違う。黒っぽい男たち。立ち止まり、目をこらす。椅子がおいてある。撮影隊のようだ。くるりと、背中を向ける。引き上げ。

移動。回転して、一般道へでる。左折。少し走り、モトクロス場入口から、今一度、川原へ入る。ほこりっぽい広場。大きな車が、何台か止まっている。黒いスモークガラスで中が見えない。人の気配はないが、不審。

一番右側の川原道を行く。道幅が、少し広くなった。産廃業者が、広げたのかもしれない。左側は、木立。その向こうには、葛に覆われた産廃の小山。すぐに、ゲートボール場が見えてくる。さらには、鉄柵で囲われた作業場。無法地帯を、ゆるゆる走る。

林の中を、チラッとのぞく。ブルーシートが見える。ホームレスたちは健在。左側の耕作地には、黄色の小菊も植わっている。だが、その向こうに、見慣れない土砂の山。産廃業者の仕業なのか?

道は、橋の下まで、広くなっていた。車を止め、土砂の山を見に行く。なるほど。先日の台風で、水際がえぐられた。関越道の橋脚も洗われた。地盤の補強だ。

入間川右岸、八瀬大橋から関越橋まで。知る人ぞ知る、産廃不法投棄の名所。それが、少し変わってきた。河川区域は、ゴミ捨て場ではない。国や行政の関与が、功を奏している。

野焼きによって、枯れてしまった雑木。しかし、今年は、葛の塔が林立した。





2007.10.24(水)晴れ。入間川十番、八瀬大橋。九時半から十一時半。

左岸、八瀬大橋際から川原へ入る。グランドの横に車を止め、自転車道に上がる。川シモへ、ぶらぶら歩く。

なじみのダルマポンプと電信柱。的場の農地へ下りた。干上がった水路に、紫色のマルバナアサガオ。花が、去年に比べて、少し小さいような気がする。

写真を撮っていると、保育園児のお散歩だ。三歳児らしい。みな、こぎれい。鼻をたらしている子などいない。水路の小さな橋に並んで、大きな目をくりくりさせている。中には、捕まえたバッタや花を、見せてくる子もいる。人懐っこくて、元気がいい。人間も、小さなうちは、かわいい。

ポンプは、撮るのをあきらめた。背景の家並みとの位置関係が悪い。去年は、そのことに気づかなかった。

自転車道に戻った。風は冷たいのだが、背中が汗ばんでいる。これが、アウトドアのつらいところ。なんだか、風邪を引きそうだ。





2007.10.22(月)晴れ。入間川十番、八瀬大橋。九時半から十一時半。

入間川大橋を渡り、下奥富、藤倉、大袋新田を流す。農地と住宅が入り組んでいる。細い道を、くねくね行く。どこをどう走っているか、よくわからない。

川越と狭山の境。右岸流域に広がる農地。新道が開通して、新しい住宅が増えた。開けた景色を探しながら、走り回る。

その甲斐があり、コスモス畑に遭遇。車を道端に止め、写真撮影。そうこうしているうちに、オバチャン三人連れが現れる。散歩がてらの、コスモス見物。静かなところが、急に騒がしくなった。

引き上げ。増形から日東町へ抜ける。途中、寄り道。脱穀された稲の束が、農地に行儀よく並んでいる。この時期、よく目にする光景だ。





2007.10.21(日)晴れ。入間川十番、八瀬大橋。十時から十二時。

雲ひとつない青空。西側、秩父の山並みがはっきり見える。季節が変わった。晩秋だ。

豊田新田、関越の側道に車を止め、刈り取りの終わった農地を歩く。気になっていたポンプ小屋が、跡形もない。取り壊されてしまった。

今日は、なんだか、気持ちが動かない。ほかのものは、小汚い小屋にしか見えない。畔道をぶらぶら行くと、虫の食った、大きな葉っぱに、アオガエルが、しがみ付いている。奇異な光景だ。

移動。いま来た道を戻り、八瀬大橋際に出る。新道に入り、市場の先を左折。農地と荒地が入り交わっている。広い農道に車を止め、歩き出す。

初めての場所。廃線の南側の農地。目に付くものは、ポンプ小屋とセイタカアワダチソウ。雑草の生い茂った畦道を、とぼとぼ行く。風が冷たい。ウィンドブレーカーを着てくればよかった。パーカのフードをすっぽり被った。





2007.10.20(土)晴れ。入間川十番、八瀬大橋。九時半から十一時半。

久しぶりにスカッと晴れた。八瀬大橋を渡り、ひとつ目の信号を左折。大袋の廃線を歩く。雲の様子がいい。





2007.10.7(日)秋晴れ。入間川十番、八瀬大橋。十時から十一時半。

八瀬大橋を渡り、右岸の橋の下へ回り込む。今日も、車でごった返している。少年サッカーの練習試合。空いているところに車を止め、歩き出す。

タイヤのバカでかい四駆が何台も、広場に入ってくる。砂塵が舞い上がる。産廃の丘が、オフロード場になっている。バイクがやかましい。

橋の下の一角は、ホームレスの住居。生活道具が取り散らかっている。チラッと見た。二人の男が、廃車のボンネットをあけている。比較的、身奇麗。新しい住人か。

廃線を歩く。脇に、少年専用のモトクロス場が出来た。ちっちゃなバイクなのに、音は一人前。不穏な場所が、少し健康的になった。

行き止まり。道が、極端に細くなる。人一人歩けないこともないが、その先には、車上生活者がいる。昨日は、白いニャンコが、顔を出した。あえて行くこともない。

架線柱が二本たっている。その脇に、フェンスで囲まれた場所がある。以前は、犬小屋だった。誰かが、野良犬を飼っていて、近づけば、いっせいに吠え立てる。何十匹もいて、あたりを徘徊している。こわくて近寄れない。

あるとき、行政の職員が、何人も視察に来た。通報されたのだろう。それからいくらもたたないうちに、犬の姿は消えた。もう、何年も前のことだ。

架線の切れた電柱。少し傾いている。草に埋もれた線路に並行して、丸太が横たわっている。どうしてこういうモノに、ひっかかるのか。しつこいほど、撮った。





2007.10.5(金)晴れ。入間川十一番、給水橋。九時半から十二時。

川越市場の裏手から、右岸の川原へ入る。一面、葛の海。雑草が繁茂している。細い川原道を、ゆっくり走る。思ったほど、ぬかっていない。少し砂利を入れたようだ。

旧西武安比奈線の廃駅。車から下り、付近を歩く。静かだ。





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