此岸からの風景
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 Photo essay<入間川写真紀行>

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2013

2007.6.2(土)晴れ時々曇り。はっきりしない天気。入間川一番、上江橋。伊佐沼付近。九時から十時半。

久しぶりの伊佐沼。撮影ポイントを、何ヶ所か回る。・・・気分が乗らない。早々に引き上げ。





2007.6.3(日)晴れ。薄い雲がかかっている。入間川一番、上江橋。橋上。九時から十時。

伊佐沼付近を流し、橋際まで行く。教習所などを撮りながら、橋の上を歩く。

照ったり、翳ったり。はっきりしない天気だ。イライラする。それに、体調不良。完全に寝不足。朝の四時半に、ニャンコに起こされ、その後も寝られなかった。胸に多少の違和感があり、頭がぼうっとする。今日も早々に引き上げ。





2007.6.4(月)晴れ。入間川一番、上江橋。九時から十一時。

今朝も、五時に起こされる。からだの調子が、おかしい。歩行に出るのが億劫。とはいえ、いい天気だ。気を取り直し、橋際まで、ひとっ走り。

橋の下に、ブルーシートできっちり目張りされた小屋がある。その前で、何かごそごそやっているオヤジがいる。茶色っぽい、格子縞のシャツを着ている。

きのう、ひげ面の、風体のよくない野郎が、自分のカメラをじろじろ見ながら通り過ぎていった。あいつだ。

なるほど、いい場所を見つけたもんだ。人目につかない、それでいて、多少は、雨風がしのげる。今日は、やけに寛容だな。体調がよくない。他人のことに、かまっていられない。

まったく、やる気がない。しかし、しょうがない。せっかく来たのだから、川越線鉄橋だけは、見ていこう。





2007.6.6(水)晴れ。入間川歩行、番外、荒川左岸。開平橋から上江橋。九時から十一時。

入間大橋・開平橋を渡る。下りたところの信号を左折。回り込んで、橋の下に出る。そのまま、川沿いの道を遡上。右手は、ゴルフ場の建物。

道が細くなり、左手にカート専用の小さな橋。河川敷がゴルフ場になっている。右手は土手、自転車道が並走している。

車を止め、土手に上がる。たいした景色じゃない。それに、犬の鳴き声がやかましい。土手下のバラックのような建物から聞こえてくる。写真は一枚も撮らずに、土手を下りる。

移動。土手下の舗装路を、さらに遡上。はじめての道。どこに出るのか、見当もつかない。すぐに、林の中。民家が点在している。その間を、うねうね行く。しだいに、川から遠ざかる。普通の道路だ。深入りせず、引き返す。

今度は、開平橋をくぐり、河川敷耕作地に出る。田植えの終わった田んぼ。一面、青い。その向こうに土手があり、清掃工場の煙突が二本並んでいる。

荒川の左岸土手。まだ走ったことはない。行ってみるか。

舗装された土手道は、上江橋際まで続いていた。見覚えのある排水機場の前で行き止まり。車から下り、ひと息入れる。

土手の両側は、雑然としていた。荒地と耕作地、運動公園や産廃置き場、ゴルフ場や自動車教習場、カメラを向ける気にもなれない。顔を上げた。ドーム型の屋根が三つ並んでいる。キノコのようで面白い。記念撮影!今日はじめての写真。





2007.6.12(火)晴れ。入間川一番、上江橋。九時から十一時。

入間大橋の信号を右折。土手下のガタガタ道を行く。左岸、上江橋の下で行き止まり。少し先に、荒川との合流点がある。

橋の周囲を歩く。自転車道にゴルフ場、対岸には箱型のマンション。どれもこれも、ぱっとしない。とはいえ、気になっているものもある。荒川左岸にある、旧上江橋の橋脚遺構。あれを見ないことには、帰れない。

炎天下の橋の上を歩く。途中に、階段があり、川原に下りる。用水路の工事も終わり、どことなくさっぱりしている。ところが、橋脚の回りには、背の高い雑草が生い茂っている。

構図をさぐりながら、周りを歩いた。駄目だ、明かりの具合がよくない、トップ気味。しかも、柵があって近づけない。雑草で、橋脚の下の部分が見えない。

季節を変えて、また来ればいい。腐ることはない。

今日で、入間川の下流域は終了。明日からは、上流域に戻る。飯能河原だ。





2007.6.13(水)晴れ。暑い。入間川二十六番、飯能河原。九時から十一時。

少し迷ったが、笠幡を抜け、飯能方面へ向かった。歩行に、多少の倦怠感を感じる。しかし、順路が定められている。恣意に、中断できない仕組みを、あらかじめ作ってある。あれこれ考えることはない。ただ歩けばいい。

しばらく来ない間に、途中の様子が変わっている。雑木林だったところに、工場や住宅が建っている。それに、工事中だった299号が、開通した。これなら、飯能の市街地を抜けないで、河原へ出られる。

いつものように、市民会館の駐車場に車を止めた。まずは、アトムの像を見に行く。それから、坂を下りて、河原へ行く。遊歩道をめぐり、徒歩橋を渡る。ついでに、赤い割岩橋の上まで行く。そうして、橋の真ん中から、河原を一望する。

おなじみのコースだ。なんとなく、うんざりしている。ためしに、今日は、別の道をいこう。市民会館の裏手にまわりこんだ。神社がある。案内板や社を、パチパチ撮り出した。

そうだ、近くに、白い像のいる寺があったはずだ。あれも見に行こう。観光だ。気分がほぐれた。少し、楽しくなってきた。





2007.6.16(土)晴れ。真夏日、暑い。入間川二十五番、飯能大橋と矢久橋。九時から十一時。

仏子の中橋を渡り、飯能大橋へ向かう。橋の下へ回りこみ、車を止める。駐車場にするな!行政の警告書があった。以前から、誰かが、車を止めている。常時二十台くらいある。中には、県外ナンバーの車もあった。

橋の下も、河川敷の一部だ。釣り人や少年野球の人たちの車が止められない。しかし、警告書などで、事態が改善するとも思えない。今日も、依然として、車がたくさん止まっている。

水際に行った。鮎釣りをしている。水が、きれいだ。ひと頃に比べると、格段のちがい。飯能河原に、車の進入を阻止したおかげだ。車で近づけないとなれば、バーベキュウをやる人間は激減する。食料などの資材を運ぶのが大変だからだ。

橋の上にあがった。明かりの具合がよくない。まだ十時前だというのに、トップ気味。そういえば、この時期に、写真を撮ることは、ほとんどなかった。入梅時は、太陽の位置が高い。雲がかかっていて、見えなかっただけだ。

なんだか、急にやる気がなくなった。景色もさえない。心が動かない。

写真など、ロクに撮りもせず、車に戻った。このまま、ボーズで帰るのも、気が引ける。そうおもいながら、矢嵐の信号を曲がった。すぐに、矢川橋。ついでだ。路肩に車を止め、橋の上に立った。





2007.6.20(水)晴れ。真夏日、暑い。入間川二十四番、加治橋から矢川橋。九時から十一時。

中橋を渡り、加治橋へ向かう。橋際の、木材センターの横に車を止める。土手沿いの道で、桜並木になっている。

橋の上を歩く。浅瀬。驚くほど水が澄んでいる。川魚が群れている。

橋の下には、依然として、ホームレスが居座っていた。橋脚が屋根代わり、周りに椅子やテーブルを並べ、ちょっとしたアウトドアライフだ。横を通るのも、気が引ける。迂回して、水際へ下りた。成木川との合流点。写真に撮るような景色はないが、いちおうは順路だ。

移動。加治橋を渡った。すぐに右折。住宅の間を抜け、川原へ出る。河川敷を、地域の管理組合が管理している。駐車場になっている。川に沿って、行き止りまで行く。

八高線鉄橋が見える。しかし、逆光。写真は撮らずに、引き返す。途中、崖際に、小さなお不動さんがあった。車から下り、何枚か撮る。

崖の上の一般道に出る。路肩が少し広くなっている。見晴らしがいい。車を止め、ぶらぶら歩き出す。崖に、階段がある。開き戸を開け、川原へ下りる。水際の小道。木が一本立っている。日陰。立ち止まり、八高線鉄橋を何枚か撮る。

暑くて、なんとなくダレている。気分転換にと、いでたちを変えてみた。ジャージーはやめにして、綿麻のズボンを、歩行用にした。わりと、動きやすい。とはいえ、依然としてやる気が出ない。早々に引き上げ。





2007.6.23(土)晴れ。日差しは強いが、さわやか。梅雨とは思えない。入間川二十三番、八高線鉄橋。九時から十一時。

安比奈新道から入って、柏原ニュータウンを抜ける。県道に出て、直進。圏央道の高架をくぐる。さらに直進し、焼肉屋の交差点を左折。中橋通りに入る。

橋の手前の信号を右折。市街地をうねうね走り、元加治の駅前を抜ける。そのまま、細い道を道なり。少し行くと、八高線鉄橋が見えてくる。ようするに、入間川の左岸沿いの道を、遡上していることになる。

加治東公民館の駐車場に車を止める。鉄橋の周囲を歩く。脇のグランドが、広場とドックラン場に変わった。川原も、下草が刈り取られ、きれいになった。ただし、浅瀬に植物が繁茂し、橋の下に近づけない。遠目から、眺める。

何度も何度も撮っている。いささか、感動が薄れた。

移動。左岸沿いに走り、右折。運動公園へ入る。駐車場に車を止め、水際をぶらぶら歩く。河原に、雑草が生えている。グランドでは、少年野球の練習をやっている。しかし、どことなく、閑散としている。風がさわやかで、気持ちがいい。

川が大きく蛇行している。波消しブロックが、水際に突き出ている。そういえば、あの上で鴨たちが日向ぼっこをしていた。そうおもった瞬間、足元の草むらで、物音がした。鴨が飛び出し、川中へ逃げていった。目で追っていると、どこからともなく、もう一羽出てきた。去年の、鴨たちなのだろうか。

立ち止まり、川カミを眺めた。真っ青な空に、浮雲。ブロックの先端では、鴨たちが、毛づくろいをしている。目測。十メートルはある。なるほど、安全な距離というわけだ。妙に、気持ちが静まった。





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