此岸からの風景
www.sekinetoshikazu.com since 2005

top photo essay gallery 花切手 blog biography contact

 Photo essay<入間川写真紀行>

2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

2013


2008.4.30(水)晴れ。夏日、暑い。入間川五番、平塚橋。九時から十一時半。

荒川右岸へ行くつもりで、平塚橋を渡った。川原の様子が、ちらっと目に入った。ところどころ黄色に染まっている。気が変わる。予定変更。左岸土手に入る。

ゆっくり遡上しながら、景色を探す。福田の共同墓地辺りだ、土手下に下りる。雑草が生い茂っている。水際へ出る道を、目で探す。

左岸、平塚橋から落合橋までの土手下、家庭菜園のような河川敷耕作地が続いている。以前にくらべ、規模が縮小され、荒地になっている所もある。

その一画、教室ほどの広さ、キャベツがきれいに並んでいる。まわりを、モンシロチョウが飛び回っている。数が、かなり多い。無農薬で作っているのかもしれない。

穴だらけのキャベツの葉、よく見ると、青虫がいっぱいついている。生まれ育った板橋の前野町、肥溜めの臭いがする、キャベツ畑。汚らしい感じがしたものだ。

ところが、時代が変わり、環境も変わった。モンシロチョウは姿を消し、虫も食わない野菜を、人間が食べている。

キャベツ畑に、多数のモンシロチョウ。いまとなっては、懐かしい光景だ。






2008.4.28(月)曇りのち晴れ。薄い雲がかかっている。入間川三番、釘無橋。十時半から十二時。

朝のうちはくもり。様子をみる。十時半、少し日差しが出てきた。散歩がてら、歩行に出る。

落合橋から、左岸土手を流す。菜の花が満開。釘無橋際に車を止め、付近を歩く。土手下の道は、完全に車両通行禁止。橋の下にも、雑草が生い茂っている。

移動。橋を渡り、回り込んで、右岸土手へ行く。とはいえ、釘無から入間大橋までは、これまた通行禁止。廃車工場の少し先、土手っ腹に車を止め、歩き出す。

川原のところどころに、菜の花が群生している。きれいだが、遠目すぎて、写真にはならない。越辺川との合流点まで行く。

向かい側に、清掃工場の煙突などが見える。何度も撮っている景色だが、今日は、まるで気持ちが動かない。構図が、平板すぎる。と、なにやら、ヘンな臭い。おもわず、息を止める。

光化学スモッグかな、いやちがう、煙突をチラッと見る。くすんだ空に、煙らしきものが、もやっとしている。ますます興ざめ。すぐに、並走する自転車道へ下りる。

今日は、ほかにも、不快なものに出っくわした。川原の菜の花を、なぎ倒しているオヤジ。鉄の棒を、あたりかまわず振り回している。リックを背負い、黒いヘンな帽子をかぶっていた。悪意のある態度が、なんだが空恐ろしい。






2008.4.25(金)晴れ。雲が多い。入間川歩行、番外、小畔川。

右岸、八幡橋際から土手道に入る。寄り道しながら、鎌取橋まで行く。

日差しが弱い、そのうえ、照ったり翳ったり。写真は駄目だが、散歩にはうってつけ。川原が、菜の花できれいだ。「春の小川」。






2008.4.23(水)晴れ。初夏の陽気。入間川歩行、番外、荒川右岸。九時から十二時半。

鳥羽井沼の横から河川敷に入る。麦が大きくなっている。穂をつけているものもある。霞堤を上り下りしながら、荒井橋際に出る。土手にのぼり、右岸を遡上。

右手は、ずうっと竹やぶ。隙間から川が見える。旧荒川、水が濁っている。左手は多少開けているが、これといった景色もない。ところが、突如、ガスタンクが出現。その向こうに、市街地が広がっている。

土手道は、桜堤と合流、自転車道になる。車止めがあり、通行禁止。車を止め、写真を撮る。彼方に、吉見丘陵が見える。ずいぶん遠くに来てしまった。

帰路、小畔川に寄る。川原に、菜の花やむらさき大根が咲き乱れている。四月、自分の誕生月と、一番好きな季節が重なっている。






2008.4.16(水)晴れのち曇り。初夏の陽気。入間川歩行、番外、市野川。九時半から十二時。

梅ノ木貯水池へ行く。運動がてら、自転車道などをぶらぶら歩く。

先日来たときには、寒風に水面が逆立っていた。しかし、数ヶ月たち、景色が一変した。花曇りの、うす紫色の空。鉄塔が水鏡に映り、菜の花が周囲に咲き乱れている。二千年の春だ。四国遍路を思い出した。






2008.4.15(火)晴れ。暖かい。入間川歩行、番外、市野川。九時から十一時。

鳥羽井沼の先、小見野付近から土手にあがる。そのまま、右岸を遡上。徒歩橋まで行くが、工事中。右折して、橋を渡り、左岸土手に入る。

写真を撮るために、急な土手を、再三上り下りする。息が切れ、胸が重い。調子がよくない。無理は禁物、早々に引き上げ。

ここのところ、気に入った写真がなかなか撮れないでいた。悩む、というほどでもないが、あれやこれや考えていた。「大風景」をねらいすぎている。自分は「小風景」でいい。きれいな風景写真を撮りたいわけではないのだ。だだっ広い農地を走りながら、ふと想った。心が、少し軽くなった。





2008.4.6(日)晴れ。あたたかい。入間川歩行、番外、荒川右岸。九時半から十二時半。

鳥羽井沼の横から、河川敷に入る。水防倉庫や改修碑などを撮り直す。

移動。霞堤を遡上。荒井橋際に出る。広めの右岸土手を、川カミへ向かって流す。斜面の菜の花が満開。






2008.4.4(金)晴れ。あたたかい。入間川六番、平塚橋。九時半から十二時。

雁見橋際から右岸土手に入り、平塚橋を渡る。眼下、水際に、桜が二本咲いている。いったんはやり過ごす。が、気にかかり、回転。右岸川原へ下りる。

近づいてみると、運動場のヘリ、崖際に立っている。写真を撮るには、足場の悪いところへ踏み込む必要がある。おそるおそる、枯れ草の中に入る。ヘビなんか、いないだろうな。

移動。右岸土手を遡上。斜面の菜の花を見ながら、ゆっくり流す。川島の桜堤で、小休止。車を路肩に止め、花見。

人がほとんどいない。おりしも、少し冷たい風に、花びらが舞う。桜吹雪を仰ぎ見る。






2008.4.3(木)晴れ。あたたかい。入間川歩行、番外、荒川右岸。九時半から十二時。

落合橋を渡り、鳥羽井沼へ行く。土手を上り下りして、市野川流域を遡上。水門や改修碑などを撮る。

河川敷耕作地のところどころに、産廃の小山がある。そのひとつが、紫色に染まっている。近づいてみると、諸葛菜だった。大根の花とも言うが、斜面に群生している。自然の復元力をおもう。






2008.4.2(水)曇り時々晴れ。薄い雲がかかっている。入間川歩行、番外、荒川右岸。九時半から十一時半。

落合橋を渡り、鳥羽井沼経由で、荒井橋際へ行くつもりだった。ところが、しだいに曇ってきた。

だだっ広い農地を突っ切る。遠目に、桜。沼の周囲だ。寄ってみるか。

駐車場に車を止め、あたりをぶらぶらする。桜を間近に見るのは、今年はじめて。しかし、さして感動がない。

車に戻る。目の前の土手をのぼる。と、斜面に小屋。水防倉庫だと思うが、なんとなく気になる。左側に桜を入れ、何枚か撮る。





2008-1  2008-2  2008-3  2008-4  2008-5  2008-6

2008-7  2008-8  2008-9  2008-10  2008-11  2008-12


2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012

2013


此岸からの風景 www.sekinetoshikazu.com since 2005

top photo essay gallery 花切手 blog biography contact

Written by sekinetoshikazu in Kawagoe Japan.
Copyright(C)2018 Sekine Toshikazu All rights reserved
.

inserted by FC2 system