407号・高坂橋を渡り、越辺川支流、九十九川へ行く。右岸側が自転車道になっている。ぶらぶら、関越道まで歩く。 川底が見えないほど、植物が繁茂している。大きなアオサギにも出っくわした。 帰路、坂戸市島田の『〆松地蔵』を撮る。道沿いの芝桜は、地元のボランティアが丹精しているようだ。
鞍掛橋経由で、槻川へ行く。右岸側を遡上。流れは、みえない。山合の道を、勘で走る。やっと一つ目の橋、きれいな渓谷だ。 さらに行くと、狭い農地の奥に、ふたつ目の橋・割谷橋。道の分かれ目に、馬頭観音の碑が並んでいる。車を止め、付近を探索。 川沿いに、芭蕉の句碑がある。「蛇喰うと きけばおそろし 雉子の聲」。そばの案内板に、「この句は、元禄13年(1690)の芭蕉の句集『花摘』に収められています。この句碑が、いつ立てられたかは不明ですが、小川町内で江戸時代後期から明治期にかけて、このほか7基の芭蕉の句碑が立てられており、当時俳諧をたしなむ人たちが多かったことを物語っています」、とある。 以前、荒川左岸・北本市石戸宿でも、芭蕉の句碑をみた。『原中や 物にもつかず 啼き雲雀』。こちらは天保年間に建てられたもの。なにか、共通点を感じる。
釘無橋を渡り、さらに、太郎衛門橋を渡る。左岸、橋の下に回り込む。先日撮り残した、水位監視塔、圏央道の橋梁工事などを撮る。 先週の木曜日、釘無橋を歩いた。風が冷たく感じたが、横着して、ウィンドブレーカーを着なかった。そのせいだろうか、風邪を引いた。今日も、本調子とはいえない。早々に引き上げ。
まっすぐ釘無橋へ向かう。左岸、橋際に車を止め、橋の上を歩く。ガードレールのない狭い歩道、大型トラックやダンプがひっきりなしに通る。風も強い。車に引っかけられたら、命はない。 生命の不安を感じてまで、撮る必要のある写真なのか、ふとおもう。 川原を黄色に染めているのは、やはり、カラシナ。菜の花に比べ、花びらの形が微妙に違う。それに、花にボリュームがない。昨晩、ネット検索して、初めてわかった。 長い間、菜の花とカラシナの区別がつかなかった。誰に、というわけでもなく、恥ずかしい。
釘無橋を渡り、太郎右衛門橋へ行く。川下側、橋の上を歩く。 圏央道の建設が進んでいる。もうすこしで橋梁がつながる。荒川の流れを見て、引き返す。 移動、左岸側の橋の下に回り込む。「ふれあいロード」沿いに菜の花、いや、カラシナかもしれない。古い水位監視塔などを見ながら、ゆっくり歩く。
越生町の山吹の里へ向かう。先日、テレビで紹介していたので、気になっていた。 以前一度行ったことがある。川角・宮下橋経由で、一般道や農道を遡上。越生バイパスに出ると、右側、道路沿いに水車小屋が見える。 駐車場が狭い。数台しか止められない。いっぱいなので、左折して橋を渡る。川沿いの道に車を止め、外に出る。 目の前は、山の急な斜面。頂上近くに東屋などがあり、数珠繋ぎで人が登っている。ま、観光をかねた写真撮影だが、登ったところで、逆光だ。斜面の山吹はきれいに撮れない。引き返す。 移動、川沿いに走る。越生大橋の手前で止まり、川カミを眺める。遠目ながら、景色はいい。ついでに、バイバスを横切り、先ほど下見した、用水沿いの山吹を撮る。 「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ悲しき」。太田道灌の山吹伝説。里山の風情がある。
寄り道。入間川左岸、出丸中郷、若王子社。この時期、数本ある桜がきれい。村のお社、という趣の神社。今日は幟が立っていた。 移動。そのまま走り、白山神社を左に見て、自転車道をまたぐ。ここからは、荒川右岸。三又沼ビオトープの駐車場が見える。 昔は、この辺で、荒川と入間川が、直角に合流していた。洪水が絶えない場所で、明治時代に、大規模な河川改修をして、川の流れを変えた。今でも、広大な河川敷耕作地が残っている。 元荒川沿いに、ラジコン広場がある。その手前の十字路に、枝振りのいい雑木がたっている。今日は、前景の麦畑が、一部紫色。あまり見たことのない小さな花が群生している。 ホトケノザではない。あとで調べてみたが、よくわからない。
府川の農地、その一角に、桐の畑がある。何本か、枯れてしまったが、ずいぶん背が高くなった。 何年か前、デジカメに転向した前後だったとおもう。冬の朝、釘無橋方向へ向かって、大きな農道を走っていた。道沿いに、ひょろひょろした、へんな木が植わっている。 それ以後、何かにつけて撮っている。特に、春先になると、タンポポなどの小さな花々が、根本に咲き乱れる。土手を背景に、何枚か、気に入った写真もある。 桐は、おじいちゃん、おばあちゃんが、孫や曾孫の将来をおもって、植えるのだそうだ。何かで読んで知っていたが、実際に見たのは、はじめてだった。 面白い形をした木には、人の想いがこもっている。 帰路、小畔川に寄る。精進場橋は工事中、その下の川原に、菜の花とむらさき大根が、目いっぱい咲いていた。
釘無橋を渡り、左岸土手に入る。少し走ると、川島の桜堤。満開、というよりは、もう散りはじめている。時折の強い風に、桜吹雪。 荒川右岸へ行くつもりだったが、予定変更。車を路肩に止め、桜吹雪を待って、かまわずの連写。しつこく、モニター確認するも、ほとんど全滅。自分の腕では無理。納得して、川原に下りる。 西側の空、目を凝らすと、笠山が見える。どうしても気になって、望遠で何枚も撮る。
右岸、八幡橋付近の雑木。根本にむらさき大根が咲いている。九時半過ぎに現着したのだが、明かりの状態がよくない。川シモが順光になるまで、時間調整。 空全体に、薄い雲がかかっている。青空はほとんどなく、日差しが弱い。こんな状態で、写真がきれいに撮れるのか。正直言って、おぼつかない。とはいえ、露出不足は覚悟して、最善を尽くす。
府川の農地へ行く。右岸土手の桜並木、用水沿いの菜の花、ともに満開。農道沿いの、大きな柳の木にも、新緑。枝が、春の風に揺れている。 釘無橋付近、蔦の絡まった雑木は、今年も健在。視界の左端に、落合橋が小さく見えた。
407号、東松山橋南の信号を左折。右岸側の一般道を遡上。嵐山桜堤へ向かう。途中、鞍掛橋際の広場に寄る。桜が満開。 移動、月田橋経由で桜堤に到着。花は、八分咲き。土手下の道は、花見客の車で混んでいる。迂回して、遠目から桜を眺めながら、槻川との分岐点、千騎沢橋まで走る。 何回か、下見をしたとはいえ、これといった撮影ポイントが見つからない。至近距離から、枝先の花を見る。淡いピンク色、きれい。しかし、これも、どう撮っていいのかわからない。
釘無橋際から、左岸土手に入る。斜面の菜の花などを撮りながら、出丸中郷、突き当りまで流す。 土手の拡幅工事は、終わっていた。整地された川原に、伐採をまぬがれた雑木が、三、四本たっている。なぜ、この木たちだけが残されたのか? 雑木の周りを歩きながら、空を見上げた。青空に、真一文字の雲が横たわり、あちこちで、飛行機雲がのびていく。 運がいい。写真を撮らずにはいられない気持ちになった。
雁見橋際から、左岸土手に入る。西側の景色を眺めながら、釘無橋まで流す。 予想通り、土手の菜の花は、ほぼ満開。斜面の釘無観音を、慎重に撮る。
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