此岸からの風景 sekinetoshikazu since 2005

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Photo essay<花撮り物語>&<第二次入間川写真紀行>

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2019/10/10()晴れのち曇り。<入間川写真紀行2-1

十一時半、車で出発。八高線入間川橋梁を見に行く。久しぶりなので、行き方が、ぱっと頭に浮かんでこない。そろそろ走らせながら、昔の記憶をたどる。

仏子駅手前の中橋を渡るのは確かだ。そのあとはわかる。阿須の運動公園のわきを抜けていけばいいのだ。問題は、その中橋まで、どのルートで行けばいいのか?日高県道からサイボクの脇を抜けて圏央道の下をくぐる。右側、道路沿いに茶色の、ゴルフ場の大きなフェンスが見えてきたら、T字路を左折。そうだ、思い出した。

・・・ベケットの<モロイ>の朗読を昨年から始めた。それを動画処理してユーチューブにアップする際、背景に入間川の風景写真を並べることにした。

入間川は、2003年頃からデジカメで撮り始めたのだが、この機会にデータベースを年代順に見直し、使えるものを選択して補正しよう。当時から十五年以上もたっているので、多少なりとも補正の腕が上がっているはずだ。没写真になったものまで生き返らすことができた。

作業としては、2003年はほぼ終わり、今は2004年分の選択、補正をしている。これまでのところ、これでもか、というほどに撮っているのが、入間川にかかる八高線鉄橋だ。おそらく入間川で最高の写真スポットだろう。いや、自分が好きな風景なのだ。

今回も、以前と比べて変わっていないのは、高さ十数メートルにも及ぶコンリクの橋脚だ。昭和三年、1931年に造られたものだという。自分より年上とは、改めて驚きである。

いつも思うのだが、垂直に、力強く、天に向かものは、これは男性性器の象徴なのではないか。性に対する、ある種の抑圧された願望、ということか。

ま、それだけではない。この橋梁の奥には、秩父の山並みを垣間見ることができる。空間的な広がりがある。視線が無限大に開放されることは、実に気持ちがいいことだ。垂直と水平を見定める、自分という存在が感じられる場所でもある。

流れる川の水は、驚くほど透明であり、植生が確実に豊かになっている。第二次入間川写真紀行を始めよう。決意を新たにした。




2019/10/16()曇り。<入間川写真紀行2-2

予報では、十二時から、晴れマークと曇りマークが半分ずつ。今週は、週末また崩れるので、撮影日は今日しかない。

十二時出発。サイボクの脇を抜けて、仏子の中橋へ向かう。現着して、左岸の河川敷、テニスコート沿いの駐車場に車を止める。

先日の最大級の台風の影響で、駐車場も冠水したようだ。土砂を取り除いた後がある。川の水も、まだ濁っていて水量が多い。休日などにデイキャンプでにぎわう河原も、跡形もない。

チャリを引いて、中橋の上流側の歩道を歩く。ここからの景色は、<景観指定>されているのだが、曇りということもあり、しかも、川の水も濁っているので、寒々とした感じだ。

ポイントは、流れの奥にかすかに見える、西武線レンガ鉄橋の遺構だ。が、もう少し長いレンズが必要だな、と思った。

1915年に造られ、1969年に廃止された、西武池袋線・旧入間川橋梁は、新橋ができたにもかかわらず、線路の撤去のほかは、建設時のまま残されている。その辺の経緯はともかく、風格があり、歴史を感じるこのレンガ橋脚は、自分ならずとも、多くの人の興味と関心を集めている。

こと改めて、ネット検索すると、ドローン撮影の、ユーチューブ動画があり、これは映像もよく、ちょっと面白かった。ほかにもう一本あったが、これを見ると、自分の写真とほぼ同じようなアングルが出てくる。ま、そういうことだな。

右岸にわたり、桜並木になっている、散歩道の土手を遡上した。道路側には、ずっと花壇があり、いろいろなお花が咲いている。先日の台風に、耐えたのだろうか?名前を知っているものだけでも、シュウメイギク、フジバカマ、チェリーセージ、ムラサキカタバミ、キバナコスモス、メドーセージ、ホトトギス、コムラサキ、まあ〜色とりどり、元気に咲いている。…帰りに、もっとよく見てみよう。

散歩中のベビーカーなどを、きわどく避けて、さらにチャリで行くと、お目当てのレンガ橋脚だ。大丈夫だったかな、あの台風、濁流と格闘したのだろう、大きな建材などが引っ掛かっている。が、破壊されることもなく、頑として流れの中に立っている。百年以上、なんと頑丈なことか!もっとも、少し補修され、色が変になっている箇所もあったが、レンガの風合い、風情がなんともいい。

あとは、じっくり、いつものように河原に下りて、近寄れるところまで近寄り、さらには、上橋を渡り、再度左岸側からも、見てみよう。天気がいまいちだけど、また来るさ。




2019/10/23()晴れ。<入間川写真紀行2-3

今週もまた、今日以外には晴れそうにもない。しかも午後からは曇りマークがついている。十時、早めに出発。

今日は、飯能中央公園の駐車場に車を止め、チャリで、飯能河原、崖の上にある、赤いアーチの割岩橋、そしてできれば、実質的に入間川が始まる、矢颪(やおろし)堰にまでたどり着きたい。

ちなみに、この堰の上流、飯能河原より少しカミにある、岩根橋より下流が入間川、上流が名栗川、というらしいのが、最近の地図ではすべて、入間川に統一されたらしい。

ところが、うまくいかない。先日の台風だろう、河原にあった、対岸へ渡る小さな木橋が流されている。これでは、割岩橋にたどり着けず、河原の全貌を写真に収めることはできない。

そのうえ、川沿いにある遊歩道も冠水したらしく、通行止めになっている。矢颪堰にも行くことはできない。観光案内板の前で立ち止まり、ちょっと考えた。このままチャリを引いて、長い坂をのぼって市街地に出て、狭い道路を抜けていかねばならない。即座に、これは無理だな、と思った。

あとは、少し上流にある岩根橋を渡り、山道を下るという手もある。が、これも、少しだけ行きかけて、すぐにあきらめた。何しろ、山道を、チャリを引いて歩くなどということは、体力的にも時間的にも、不可能だと悟ったからだ。

結局、駐車場に戻り、車で岩根橋を渡り、矢颪堰へ行くことにした。と、そのまえに、公園の端のほうにある、アトムの像を見に行った。

<鉄腕アトム>の銅像が、まさか、こんなところにあるとは驚いた。もう二十年近く前のことである。当時は、今の場所ではなく、道路を隔てた、小さな公園のようなところにあった。背景は木々の緑、すごくよかった。

ところが、そのうち、どういう理由か、今の場所に移された。背景に電線とか、いろいろなものが映り込んできて、ロケーションは最悪。とはいえ、この場所に来るたびに、写真は撮っている。アトムは、やはり自分にとっては、楽しい、懐かしい、大切な思い出の一つなのだ。

この<アトムの銅像>は、手塚治虫がその竣工に立ち会っているようだ。台座に、その時の写真が刻まれている。アトムの銅像が許可されているのは、ここだけで、要するに、世界で一つだけのアトム像になるらしい。著作権の関係だろう。

汗をかいたので、パーカーを脱ぎ、チャリを折りたたんで車に積み、トイレで用を足し、公園を後にした。週二回のジム通い、上半身を意識的に鍛えているせいか、といっても大したことはないが、チャリの積み下ろしが、以前に比べて、さほど苦にはならない。いや、慣れたのかもしれない。

岩根橋を渡った時、ふと、上流に目をやると、狭い河原に、何かの構造物が見えた。あ〜、そうだ、古い浄水場があったんだ。以前から、なぜだろう、そういうものが気になる。ま、今度来た時だな。

日陰の山道を下り、右岸の矢久橋、たもとの狭い休憩所についた。以前乗っていた軽のジムーなら、駐車禁止の張り紙などは、堂々と無視して、そこに止めたものだが、今回はそうもいかない。車が少し大きくなり、いかにも邪魔だ。できるだけ脇に寄せ、ハザードをつけて、さっと橋の上に出た。

水量は多いが、水が濁っていて、堰は一面、茶色になっている。上流、流れの上に、青空が見えるものの、左岸側にあった古い旅館が、長方形のマンションになり、景観が台無しだ。一応、橋を歩きながら写真は撮ったが、モノにはならないだろう。

すぐに車に戻り、今度は、矢久橋に並行している、コンクリのでかい飯能橋に上った。高いところにあるから、下流の矢川橋をポイントにした眺めがいい。ちなみに、車は、橋の真下の生活道路に止めた。…小心者なのだろう、ハザードをつけ、橋の上に出る階段を駆け登った。

あとは、入間川・飯能三つ子橋の最後、矢川橋。ここからの景色は、どうということもないのだが、いつもは、一応、土手の斜面を降り、水辺まで行って、上流の景色などを撮ることにしている。もっとも、ドジの極みで、今日はサンダル履きだ。てっきり、車に愛用の軽登山靴を積んであると思い込んだまま、飯能まで来てしまった。

というわけで、土手の斜面を下る、などということは無理だろう。・・・思えば、忘れ物に限らず、人間関係、はっきり言えば、自分自身に対しての思い込みで、かなり失敗してきたことがあるような気がする。いや、確かにあるだろう。例を挙げることもできるが、今はそれも煩わしい。



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