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Photo essay<花撮り物語>&<荒川写真紀行>

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<花撮り物語>&<荒川写真紀行>2018(12)

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2018/12/05()曇り、午後おそくなってから晴れる。

朝から空がヘンな感じ、全体的には、灰色の雲に覆われていて、日差しはないが、北西方向の、地上から少し上あたりに青空が見える。

その青空が、時間とともに、少しずつ上昇している。予報では、昼過ぎから晴れマークがついている。どうしようかと、ぐずぐずしていたが、思い切って、歩行に出ることにした。

荒川歩行も、一巡したので、二回目は、順序を決めて歩こうと思っていた。なので、今日は、本来ならば、新荒川大橋、鹿浜間だが、この変な空模様を撮るなら、北西方向へ歩いたほうが良い。時間も十二時過ぎていたので、順序に頓着しないで、近場の戸田桜並木駐車場に車を止め、左岸の土手道を遡上した。風もさほど冷たくなかった。

笹目橋の手前で、右側に下る歩道があり、いったん、土手下の一般道に出る。そこに、<早瀬第一地下道>がある。笹目橋の下を貫通している、さほど広くない地下道で、埼玉側に出られる。…薄暗い地下道は、なんとなく不気味、ま、嫌いだな。

地下道をぬけると、目の前に、柵があって、ガードマンがいる。土手の、工事関係者のために、その都度、柵を開閉しているようだ。

埼玉側の左岸土手に上がるには、長い坂を歩く必要がある。ふと、気まぐれに、チャリに乗り、ギアを一番軽いのにしてみた。スピードは遅いが、なんとか走れる。が、残り十メーター、坂がさらに急になる。結局、最後はすこし歩いた。…だいぶ、チャリになれてきた。運動がてら、多少の坂は、チャリで登るべきだな。

彩湖の水門に着き、一息いれる。やはり、北側の空が、変な感じ、というか、面白い。下の方が青空で、上の方が厚い灰色の雲。ただし、日差しがないのだから、地上が暗い。写真は、かなり難しいなと思いながらも、<さきたま大橋>などを撮った。

さらに行くと、右手にプラント工場、土手道は行き止まり。柵をぬけると、長い坂になっていて、高速五号線の下をぬける。彩湖のほとりに出たわけだ。

驚いたことに、こんな天気、全体的にはどんよりと曇っているのに、湖には、ウインドサーフィンがたくさんいる。その数、ざっと見ても百艇。風の具合がいいのか、この場所は、ちょっとした名所なのかもしれない。

初めて見る光景なので、立ち止まって、写真を撮った。南西方向に、カメラを向けている。灰色の、量感のある雲はすばらしいのだが、湖面が暗い。それに、サーフィン野郎に興味があるわけでもない。・・・案の定、モノにはならなかった。

来る前は、彩湖の湖畔を、北側の外れまで行こうと思っていた。だが、湖に架かる、横断橋に上って写真を撮っているうちに、なんだかやる気がなくなってきた。空の景色はすばらしいのだが、日差しのない中、果たして、写真になるのか、疑心暗鬼になっていた。

脇を、高校生なのか、なにかの部活動なのか、大勢の男子が、断続的に、走り抜けていく。時計を見ると、二時ちょっと前だった。ま、俺だって、高校生のころは、あのくらいのスピードで、走れたんだ。来た道を、のんびりと引き上げた。




2018/12/9()曇り、午後おそくなって晴れる。冬日。

午前中は曇り空、ぐずぐずしているうちに、十二時過ぎてしまったが、出発。川口飯塚町経由で、都市農業公園の有料駐車場。ここはいつ来ても、ガラガラ。

十二月になって、とたんに寒くなってきた。歩行が億劫になってきた。だが、気を取り直して、今日は、冬装備を試してみる。といっても、たいしたことはない。ナイキの、ウォーマーを上下に着込んだだけ。その下は、いつも通り、ロンTにパーカ、リックを背負うから、よほどの寒さでない限りは、これで大丈夫だろう。

園内からチャリを引いて、左岸土手に上がる。芝川との合流点で、休憩所があるところ。すぐに、坂を下り、土手下の道を江北橋へ向かっている。ネックウォーマーに、パーカのフードをかぶっているので寒くない。もっとも、今日は風がないからね。

とはいっても、冬日、手袋は必須だが、日曜日のせいか、人の姿が目につく。散歩、それに、サイクリング野郎たちが、元気に飛ばしている。

鹿浜橋の下を通り抜けると、川の流れの、はるか彼方に、スカイツリーが見える。かなり小さい。…先日も、思ったのだが、重いけど、80-400mm装着のカメラを、持ってこよう。ということは、タムラックのでかいカメラバックを背負うということだ。ま、しょうがないな。

さらに行くと、河川敷にサッカー場がある。土手の上で、親たちが息子の練習を見物している。スカイツリーも、小さく見えるのだが、パッとしない。

江北橋に近づくにつれ、川の流れが、大きく右に曲がっている。河川敷は、背の高いススキで覆われ、川の流れはほとんど見えない。ただ、左手の土手の斜面に、<アカツメグサ>がびっしり生えている。黒っぽいオヤジが、フラッシュのついたカメラで、盛んに撮影している。

…農業公園の中にも、お花があったし、休憩所付近の土手にも、キバナコスモスなどが咲いていた。400mmの望遠を持っていれば、カメラを向けることくらいはできるかもしれない。…また、お花を撮りはじめようかな。

空の景色と川の流れを、写真の主題にするつもりで、荒川写真紀行を始めたが、一回りしてみて、いまさらながら、その難しさを感じ始めている。

それに比べて、スカイツリーを撮ることには、ある種の喜びと充足感がある。なぜだかわからないが、だから、どうしたって、そっちの方に、主題が偏って行く。ま、いいだろう。好きなものを撮ろう。

というわけで、復路は、土手道に上がり、スカイツリーを、中央環状線の五色桜大橋にからめて、ベストポジションを探しながら、ゆっくり撮った。







2018/12/12()曇り、時々晴れ。寒い。

久しぶりの、花撮り。高島平熱帯植物園へ行く。年間パスポートの更新、シニア割で\640。ま、俺みたいに、しょっちゅう行く人間にとっては、タダみたいなものだ。

温室が蒸し暑いので、撮影前に、上着などを脱いで、リックにしまう。そうしないと、すぐに汗だくになる。

それから、通路が狭いから、三脚を立てるのが大変。人が来るたびに、撮影を中止する必要がある。土日祭日は混むので、行くなら、平日がいい。とはいえ、今日も、結構、人の姿が目につく。三脚を立てるのに気を使う。

館内は、日差しがほとんど届かないし、いつもうす暗い。三脚は必須だが、ほとんどの人間が、手持ちで、さっと撮っている。俺みたいに、狙ったお花の場所で、粘っている者は、ま、これまで見たことがない。

俺だって、狭くて蒸し暑いところに、出来れば、三脚など立てたくない。珍しいお花を、手持ちでさっと撮ることができれば、最高だ。だが、そう甘くない。

・・・以前から、500pxという、外国の画像投稿サイトに、<花切手>を投稿している。あらゆるジャンルにわたって、かなり質の高い写真が、たくさん投稿されている。

だが、いわゆる、<花写真>に関しては、さほど、驚かないし、これはと思うような写真は、それほど多くない。

余談だが、風景やポートレイト、アートやヌードの写真には、プロっぽい写真が多い。要するに、カネにつながるような写真は、驚くほどレベルが高い。

が、そうでないもの、たとえば、<花写真>などは、職業写真家の予備軍とっては、眼中にないのだろう。思うに、お花の写真などは、どう考えても、カネや名声にはつながらない。

もっとも、そのほうが、俺としては、気楽に投稿しやすい。自分の写真が、拙いとはいえ、あまりに見劣りするようなら、やっぱり、投稿しづらいからね。







2018/12/19()晴れ、雲が多い。さほど寒くない。

十一時、出発。川口市飯塚町経由で、扇大橋下の、ゴルフ練習場の駐車場、十一時四十五分、現着。

今日から、レンズを変えた。今までは、ニコンの24-120VRだったが、80-400VRを装着した。理由は、スカイツリーを、もっとよく撮るためだ。

空の景色や川の流れには、24-120mmでよかった。だが、いかんせん、手ごたえがない。つまり、うまく撮れない。撮った写真を、自分で見ていても、さほど面白くない。

二か月余りで、方針を修正するのは、情けないが、無理することもない。好きなようにやればいい。ということで、写真に関しては、スカイツリーをメインにすることにした。

…左岸、扇大橋際から、西新井橋へ向かっている。土手下の広い舗装道。右手は背の高いススキ、川の流れは見えない。スカイツリーの撮影ポイントを、目で探しながら、チャリを引きく。風もなく、比較的暖かいので、散歩やジョギングの人が目立つ。サイクリング野郎も時々通る。

左手、土手の斜面には、アカツメグサがたくさん咲いている。なんか、季節がちがうような気もするが、気まぐれに、カメラを向けてみる。

対岸のスカイツリーは、ビルの間にはさまって、なかなか良いポジションが見つからない。だが、一か所だけ、ポイントを見つけた。

西新井橋の下を通り抜けると、河川敷は、運動公園になっていて、芝生の緑が目にしみる。だが、ツリーは、相変わらず、ビルの間だ。千住新橋に近づくにつれ、ますます、ビルが多くなり、ほとんど写真ならない。

橋の手前で、左岸土手に上がり、復路に着く。日差しは、やや、西に傾き、スカイツリーに対しては、斜め逆光になる。ま、そんなことより、まともなロケーションがないわけで、そのうえ、空の色合い、雲の様子が、なんだかさえない。

でも、寒くもないし、広い空間の中、チャリでぶらぶら、気分はいい。…ふと、思ったのだが、運動公園の水飲み場で、顔を洗っている奴がいた。そのときは、不思議に思わなかったが、運動している様子でもない。若いホームレスだったんだ。

扇大橋が近づくにつれ、うっそうとした水辺に、ぽつんぽつんと、ホームレスの住居が目立つ。その数、十個くらいあったかな。大きなポリタンクを何個も、自転車で運んでいる奴もいる。あれはきっと、生活用水だな。

まったく、人生いろいろ。とりあえずは、衣食住に不自由のない俺は、高みの見物と決め込んでいる。そう、高みといえば、扇大橋に並行して、舎人ライナーという、モノレールのような乗り物が、走っている。

目を凝らすと、長方形の箱が四個連なって、ノロノロと空中を移動している。チャリで走っていた時には、気づかなかった光景で、やはり、写真は、歩く方が、面白いね。









2018/12/21()晴れ。

一時すぎに、高島平熱帯植物園に到着。ロビーで、防寒着を脱ぎ、撮影開始。

一階の入口から、温室に入ると、左手下に、大きな池?が見える。いつも、大きな魚が泳いでいる。と、でかい、それこそ、直径一メートル以上もある、エイがひらひら出てきた。狭い池の中で、悠々としている。

ちなみに、この熱帯植物園の地下は、水族館になっていて、一度だけ見学したことがある。それほど規模は大きくないが、たくさんの水槽があり、お魚たちが驚くので、フラッシュはひかえてね、といった張り紙もあった。

さて、温室に入ると、左手に、珍しい蘭=パフィオペディルムが咲いている。花期の長いお花で、前日来た時もあった。その時、背景用の色紙を持ってこようと思ったのに、忘れた。

というのも、野外撮影にはつきものだが、お花の背景が、黒っぽくて、どうにもこうにも、写真にならないわけだ。むろん、場所によっては、背景に紙をかざすことなど、できない場合もある。いや、むしろ、そのような小細工が利かない場合の方が多い。

だから、それが可能な場所であるだけに、色紙を忘れたことを、悔いた。とはいえ、いちおう、三脚を立てて、何枚か撮ってはみた。…やはり、というか、案の定、きれいな写真にはならなかった。

今回は、暗がりに咲いていた、自生ベコニアの一輪が、かろうじて、写真になったけど、ブラシの木も、ブッソウゲも、背景が良くなくて、ダメだった。

もっとも、色紙をかざすことのできるような場所ではなく、現状を受け入れて、何とか工夫して、撮るしかないわけだが、粘り切れなかった。

カメラを向けることしかできない状況の中では、何が何でも、撮ってやろうという執念が出て来たものだが、いろいろな小細工を覚えてしまったので、諦めも早くなった。

でも、これは、数年間かけて、構築してきた、自分なりの、花撮りの流儀だから、それでいいと思っている。撮ったという気分よりは、撮れたモノに、悦びを感じているからだ。

余談だが、<山に入ったら、とっていいものは写真だけ>という言葉を聞いたことがある。とはいえ、マナー違反がたくさんいて、狭い場所に三脚を立てて、通行の妨害をしたり、お花に近づきすぎて、地面を踏み荒らしたりすることもあるらしい。

気をつけてはいるが、自分とて、夢中になると、そうしたマナー違反をする可能性がある。とくに、野外撮影の際には、植物、お花に触れないというのは鉄則らしいが、ときどき、ちょっと、邪魔なものを取り除いたりして、触ったりもする。自戒すべきだな。





2018/12/27()曇りのち晴れ。さほど寒くない。

十一時、出発。高島平熱帯植物園。入口付近の、いつも日影になっている寄せ植え花壇に、<エリカ>の花が、少し咲いている。先日来、気になっていたのだが、今日は、色画用紙を持って来ているので、撮る気になった。

なにしろ、道路に近いところなので、いつも風が吹き抜けている。細い枝や小さな袋状のお花たちは、四六時中揺れている。野外撮影での、一番の天敵は<風>だ!!!

お花の後ろに、色画用紙を当てながら、静止した瞬間を待つ。…待つのは好きではないが、我慢。色を何種類か、取り替えて、モニターを繰り返しながら粘る。さほど寒くなかったのが、救いだった。

館内に入り、いつものように、防寒着を脱いで、カメラバックにしまう。一階ロビーから見える、中庭のようなところに、上から、大きなシダ植物が垂れ下がっていて、水色のお花がたくさん咲いている。名前は<ベンガルヤハズカズラ>。ガラス越しに撮ってはみたが、モノにはならなかった。

ちなみに、エイは、今日も元気で、池の中を行ったり来たりしている。やつの大きさでは、池が小さすぎる。細い尾も含めると、二メートル以上はある感じ、今日は目らしいものも発見した。

そのあとは、パフィオペリラム、オオベニゴウカン=大紅合歓、コエビソウなど、三脚を立てて、少し粘る。ただ、冬休みに入っているせいか、子供連れが多くて、館内が騒がしい。気分的に落ち着かない。

とはいえ、今日はまだ時間が早い、しかも、晴天ということで、南側の大きなガラス窓から、日差しがさし込んでいる。緑の葉っぱたちが、日の光に映えて、清々しい。しかも、それほど蒸し暑くもなく、比較的快適だった。





2018/12/14()-29日。

天気が良いので、荒川歩行に出ようかとちょっと迷ったが、やっぱり寒いので億劫になってしまった。そのかわり、というわけでもないが、自室の、シャコバサボテンにカメラを向けた。

たいした世話もしていないのに、今年は、例年になく、たくさんお花をつけた。何年も前から、咲くたびに撮ってはいるが、中々、気に入ったものが撮れていない。

お花が下を向いているので、一輪切り取って、吸水スポンジにさし、直立させて撮ったこともある。とはいえ、ちょっと不自然な感じがしてきて、鼻についてきた。ここ何年かは、特徴的な、シベの部分に焦点を当てている。

とはいえ、どのお花でもそうなのだが、表情をつかまえるのが難しい。鉢植を、撮影台において、その前にカメラを据え、じっくりと観察。が、上から見ても、横から見ても、むろん下から見ても、これといった感じが見つからない。

結局、今年も、シベを中心にして、撮影した。とはいえ、白くて細い茎?が密集したオシベと、その下に垂れさがっている、赤いマッチ棒のようなメシベとの間に、わずかな距離があるので、なかなか両方にピントが合わない。

こういう時は、F値を<16>位にすればいいのだが、そうすると、前後左右、背景などに、適度のボケ味がなくなり、写真がうるさくなる。

だから、念のために、F値を、段階的に<11><8><5.6>にして撮っておいた。果たして、その中に、気に入ったものがあるのか、それが、撮影後のお楽しみ。

…その後も、お花は咲き続けた。さすがに、このままで終わらせるわけにもいかず、暇を見つけては、鉢植えの前に座り、写真を撮った。その甲斐あって、これまで発見できなかった、シャコバサボテンの美しい姿を撮ることができた。








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